病院概要

院長挨拶

 この2年間、全世界が新型コロナウイルス(コロナ)に振り回されてきました。アルファ株、デルタ株、オミクロン株と次々に変異し、感染力を強めて我々の生活の中に入り込んできました。国内では昨年後半の約3ヶ月間、ワクチン接種の効果が最大限になってコロナは沈静化したかに見えましたが、その矢先にオミクロン株の侵入です。
 オミクロン株は驚異的な勢いで全国に広がり、多くの学童や若年者が感染しました。これが医療現場に多大な影響を与えました。家庭内感染や濃厚接触によって病院職員の欠勤が急増し、コロナ患者受入の増加とスタッフ不足が重なって一気に医療が逼迫しました。当院は毎朝7時の検査で濃厚接触職員のコロナ陰性を確認しながらぎりぎりの運営で乗り切りました。福岡地区は行政の舵取りによって、コロナの重点医療機関と協力医療機関に加えてコロナ治療後を受け入れる後方支援病院の協力体制が急遽構築され、どうにか医療崩壊を免れました。まさに綱渡りの状況でした。
 コロナ禍での日常生活に目を向けると、外出時のマスク着用は常識となり、流行期における対外的な会議はWEB開催が主流となっています。また、外食を控えることが多くなり、会食の機会も極めて少なくなってしまいました。WEB会議は今後も利用価値が高いと思いますが、できたら自粛自粛の生活からは早く抜け出したいものです。
 さて、当院で患者サポートセンターを開設して1年が経過しました。このセンターは患者さんの立場に立った診療支援を行うことを目的としています。今まで各部署でそれぞれ別々に行われていた入退院の説明や手続きなどを一箇所でまとめて行い、患者さん目線の入退院支援やスムーズな医療連携を行います。また、がんや特定疾患の医療相談など患者さんに寄り添う姿勢でその悩みや不安を解消できるようにサポートします。今後、更にこのセンターの機能を高め、より良い入退院支援や医療連携が行えるようにしたいと考えています。
 また、昨年度途中より外来コンシェルジュを配置して、来院時にお困りの患者さんの案内を行っております。ご好評を頂いておりますので今後も継続し、職員全員の接遇意識をさらに高めていきたいと考えております。
 当院は公的医療機関、地域の基幹病院として高度な医療を提供する責務があります。最新鋭の医療機器等を整備し、良好な環境のもとで安全で適切な医療提供を行って参ります。現在、感染症指定医療機関としてコロナ診療を積極的に行っています。また、地域医療支援病院として近隣クリニックからご紹介頂いた患者さんの診療や救急医療など一般診療も継続しています。これからもこの方針は堅持し、この地域に必要とされる医療を安定的に提供できるように努めて参ります。
 これからも皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
 
令和4年4月吉日

福岡赤十字病院
院長 中房祐司