病院概要

国内における災害や事故発生時の救援ならびに救護活動を展開しています。

災害救護は、赤十字事業の中でも重要な活動の一つであり、大規模災害等に対し、日本赤十字社福岡県支部と連携を取りながら積極的に取り組んでいます。 救護員の研修や訓練、機材の更新や整備などに万全を期し、何時・如何なるときにも、迅速に救護活動が行えるよう日頃から心掛けています。

  • 災害救護訓練
  • 熊本地震
  • 平成29年7月九州北部豪雨

災害拠点病院としての役割

施設紹介

 福岡赤十字病院は、平成11年5月福岡県災害拠点病院に指定されており、大規模災害発生時に多数の傷病者を受け入れるとともに、一般の病院等の後方医療機関として地域の医療機関を支援する機能を有する病院で、災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院として位置付けられており、福岡県では31施設が指定されています。当院は災害拠点病院の機能を強化するため、災害医療の教育、研修、訓練を行っています。また、災害時には県内消防機関や災害拠点病院などと連携して、患者の転送や医療救護班派遣の調整等を行います。
万一に備えた食糧や医療救護資機材の備蓄や、近隣府県への災害救護も積極的に行っています。
 

日本赤十字社としての役割

日本赤十字社として

 日本赤十字社は人道的任務として自主的判断に基づいて活動します。また、災害対策基本法や国民保護法における指定公共機関として、国や地方公共団体の行う業務に自主性を尊重されつつ協力する義務があります。
 

医療救護活動

 災害時に備えて、医師、看護師などを中心に編成される救護班を全国で約500班(約7000人)編成しています。災害が発生すると、ただちに救護班(1班あたり医師・看護師ら7人)やdERU(国内型緊急対応ユニット)を派遣し、救護所の設置、被災現場や避難所での診療、こころのケア活動などを行います。当院でも常備12班編成しています。また、災害急性期(発災後48時間以内)における、福岡県内外の被災地での医療の確保を図るため、迅速かつ的確な医療救護活動を行うためのトレーニングを受けた、機動性を持った災害派遣医療チーム(日本DMAT2班および福岡県DMAT1班)も常時待機しています。
万一に備えた食糧や医療救護資機材の備蓄や、近隣府県への災害救護も積極的に行っています。

日本赤十字社 国内災害救護

日本赤十字社福岡県支部 国内災害救護

国際救援活動

赤十字の活動のひとつである国際救援・開発協力活動にも携わっています。

当院からの派遣実績

2004年 1~2004年 3月 イラン南東部地震被災者救援 看護師2名
2005年 3~2005年 4月 スマトラ島沖地震・津波被災者救援 看護師1名、連絡調整員1名
2005年 10~2005年 12月 パキスタン北部地震被災者救援 看護師2名
2005年 12月~2006年 6月 スーダン紛争犠牲者救援 助産師1名
2006年 8~2006年 11月 フィリピン海外保健医療支援 看護師1名
2007年 1~2007年 2月 ケニア洪水救援 助産師1名
2008年 2~2008年 3月 インドネシア保健医療支援 医師1名
2008年 6~2008年 9月 インドネシア保健医療支援 看護師1名
2009年 8月~2010年2月 アフガニスタン・ミルワイズ地域病院支援 助産師1名
2010年 2~2010年 3月 ハイチ大地震災害救援事業 医師1名
2010年 4~2010年 5月 ハイチ大地震災害救援事業 看護師1名
2010年 11~2010年 12月 パキスタン洪水災害救援事業 助産師1名
2011年 1~2011年 2月 ハイチ大地震被災者支援事業(コレラ救援) 看護師1名
2011年 1~2011年 5月 ウガンダ北部地区支援事業 医師1名
2011年 2~2011年 5月 アフガニスタン・ミルワイズ地域病院支援事業 助産師1名
2011年 8月~2012 年1月 ハイチ大地震災害救援事業 看護師1名

2014年7月~2015年3月

ミャンマー紛争犠牲者救援事業 助産師1名
2014年 8月~2014年 11月 ウガンダ北部医療支援事業 医師1名

2014年 9月~2015年 2月

ウガンダ北部医療支援事業 看護師1名
2015年 7月~2015年 8月 ネパール地震救援事業 医師1名
2015年 7月 ネパール地震救援事業 看護師1名

2017年 11月~2018年 1月

バングラデシュ南部避難民救援事業 看護師1名

2017年12月~2018年4月

バングラデシュ南部避難民救援事業 助産師1名

2018年6月~2018年12月

南スーダン共和国紛争犠牲者救援事業 助産師1名

2018年7月~2018年10月

バングラデシュ南部避難民救援事業 看護師1名
  • ウガンダ北部医療支援事業
  • ネパール地震救援事業
  • バングラデシュ南部避難民救援事業

救護物資の配分

 被災者に配分するため、日ごろから毛布や日用品セット、安眠セット、救急セットを備蓄しています。

血液製剤の配給

 災害時にも血液製剤を円滑に確保・供給するため、各血液センターで必要な血液製剤を備蓄するとともに、全国的に血液需給を調整する体制をとっています。
 

義援金の受付・配分

 被災された方々への見舞金である災害義援金の受付を行っています。受け付けた義援金は第三者機関である義援金配分委員会(被災自治体、日本赤十字社、報道機関等で構成)に拠出され被災者に配分されます。

特殊災害への対応

当院の活動

災害拠点病院として特殊災害への対応を行います。特殊災害とはNBCやCBRNEと略される核(nuclear)、生物(biological)、化学物質(chemical)放射性物質(Radiation)、爆発(Explosion)による特殊災害のことを言います。これらの災害では大量の被災者が出ることが予想され、発生する頻度が低いですが対応には特別な知識・装備が必要です。

施設紹介

NBC災害に対応するためには、通常の災害対応に加えゾーニング、防護、除染が必要であり専用の資器材が必要です。それらの資器材の備蓄や訓練を行っています。
○除染:NBC物質の患者の体内への取りこみを減らすための「脱衣」によるDry decontamination(乾的除染)を行います。肉眼的汚染や皮膚刺激症状が観られる時は「洗浄」によるWet decontamination(水的除染)を行います。これには専用のエアテント除染システムが必要で救急外来前に展開できるようになっています。
○防護:医療従事者等への二次汚染を防止するために、有毒物質の吸収缶付呼吸装置を備えた耐薬品性の化学防護服を6着備蓄しており、CBRNEや原子力、テロに対する研修へ積極的に参加しています。
○ゾーニング:汚染の拡大を防ぎ二次災害を防止するために、被災者の管理区域や動線を設定し救助救護活動を安全に行います。