心臓血管外科は1999年11月に開設され、心臓・大血管疾患、末梢血管疾患などに対する外科治療を開始しました。
以来2024年12月までの25年間の手術症例数は3259例であり、その内容は以下の通りです。
以来2024年12月までの25年間の手術症例数は3259例であり、その内容は以下の通りです。
(1) 開心術/総数1525例
虚血性心臓病に対する冠動脈バイパス術は769例であり、そのうち約17%は慢性腎不全による透析患者でした。手術侵襲を考え、当科では人工心肺非使用冠動脈バイパス術(OPCAB)を積極的に行っていますが、心機能低下症例、複雑な冠動脈病変症例については従来の人工心肺を用いた冠動脈バイパス術を行っています。心筋 梗塞合併症としての急性期心室中隔穿孔、左室破裂や、慢性期心室瘤、乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全症に対する手術も31例に行いました。
次に心臓弁膜症に対する手術は、513例で近年80歳以上の高齢者手術や僧帽弁に対する形成術の頻度が増加しています。また、これまでに心房細動に対する不整脈手術も97例に施行しました。
胸部大動脈疾患(瘤・解離)に対する手術は増加傾向で203例となりました。2015年4月より胸部大動脈ステントグラフト治療(カテーテル治療;TEVAR)も開始し、これまで44例に施行しました。
その他、成人の先天性心臓病、心臓腫瘍、収縮性心膜炎、肺動脈塞栓症などに対する手術も行っています。
次に心臓弁膜症に対する手術は、513例で近年80歳以上の高齢者手術や僧帽弁に対する形成術の頻度が増加しています。また、これまでに心房細動に対する不整脈手術も97例に施行しました。
胸部大動脈疾患(瘤・解離)に対する手術は増加傾向で203例となりました。2015年4月より胸部大動脈ステントグラフト治療(カテーテル治療;TEVAR)も開始し、これまで44例に施行しました。
その他、成人の先天性心臓病、心臓腫瘍、収縮性心膜炎、肺動脈塞栓症などに対する手術も行っています。
(2) 非開心術/総数1734例
腹部大動脈瘤は442例でした。また、破裂での緊急手術31例のうち27名を救命できています。さらに、2010年9月より腹部大動脈ステントグラフト治療(カテーテル治療;EVAR)も開始し、125人の方に施行しました。大腿動脈以下の末梢血管疾患に対する手術が401例、ペースメーカー関連手術が590例でした。
今後とも循環器内科と緊密な連携をとりつつ、更なる手術成績の向上を目指したいと思います。

