糖尿病代謝内分泌内科

診療について

  • 糖尿病の診療では患者教育が最も重要です。
  • 当院では1970年(昭和45年)以来、患者教育のための入院糖尿病教室を実施しています。
  • 糖尿病教室は7日間クール(年45回)で行っており、糖尿病の病態生理から合併症、治療法までの内容を医師(内科、眼科)、栄養士、看護師、歯科医師、検査技師、薬剤師がそれぞれ専門分野を担当して、専用の糖尿病教室で講義するほか、病棟でのグループディスカッションや個人指導に力を入れています。
  • 糖尿病療養指導士も多数参加しています。
  • 多数の糖尿病患者に対応するため病診連携を進めており、診療所の先生と逆紹介した糖尿病患者さんの情報交換会を定期的に主催し、地域の糖尿病診療の向上を目指しています。
  • 糖尿病合併の妊娠、分娩例、とくにインスリン依存糖尿病の妊娠、分娩例が多いのも特徴です。
  • インスリン使用中の患者さんの自己インスリン調整のための血糖認識トレーニング入院(年5回)を開始しました。
  • 日本糖尿病学会の糖尿病教育認定施設です。

特徴・特色

  • 年間入院数約550例のうち教育入院は約350例で、全例クリニカルパス(入院時の診療予定表)を使用しています。
  • その他は糖尿病合併症(壊疽、腎症、感染症など)の入院が占めています。
  • 糖尿病重症合併症の治療は他科(眼科、腎臓内科、循環器内科、皮膚科、血管外科、形成外科、整形外科、外科)との連携で対応しています。
  • 糖尿病の平均在院日数は約12日です。
  • 糖尿病は長期に渡って治療管理が必要な慢性疾患であり、糖尿病の合併症を予防することだけを目標にするのではなく、患者の健康状態全般に配慮した診療が必要で、そのため定期的に心臓や消化管の検査を行っており、無痛性心筋虚血や膵臓癌の早期発見、早期治療に効果をあげています。
  • 糖尿病足病変の予防(フットケア外来とインソール外来)と治療(他科とのチーム医療)に力を注いでいます。
  • 外来でCGM(持続血糖モニタリング)を開始しました。
  • 定期的に通院中の糖尿病患者は約2000人。そのうち約1割が1型糖尿病です。
  • 1型糖尿病患者さんへのCSII(持続皮下インスリンポンプ治療)も行っています。

特殊外来

糖尿病専門外来:月~金で、2人で担当しています。