麻疹(はしか)

おねがい:はしか(麻しん)は大変伝染しやすい疾患です。免疫抑制剤を使用されている方がかかると、危険な状態になる場合があります。当院外来には免疫抑制剤を使用されている患者さんが多数おられます。当院をはしか(麻しん)またははしか(麻しん)の疑いで受診される場合は、あらかじめ小児科外来にご連絡ください。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
はしかをはじめ、熱や発疹のある患者さんはまずかかりつけの先生にご相談の上、必要がある場合には、紹介状をお持ちになり、ご連絡の上来院されますよう、お願いいたします。

麻疹と風疹の定期予防接種対象は、第1期(1歳児)、第2期(小学校入学前年度の1年間にあたる児)の2回です。
対象にあたる方々は、忘れずに接種を受けましょう。
接種の詳細については、お住まいの市区町村にお問い合わせください。
LinkIcon予防接種スケジュール表(国立感染症研究所)

はしか(麻疹)とは

原因は「麻疹ウイルス」により起こる急性熱性発疹症です。
伝染性の強いウイルスで、空気感染を起こします。このため、比較的離れていても同じ部屋にいることでうつることもあります。飛沫感染、接触感染もあります。
ウイルスですので、抗生剤は効きません。現在のところ、有効な抗麻しんウイルス剤はありません
初夏に流行することが多い病気です
「命定め」といわれてきた病気で、以前は命に関わることも少なくなかった病気です。近年も国内で年間数名の死亡例があります。
コプリック斑という特徴的な口腔内の斑点がでます
発症時は発熱、咳、鼻汁といった一般の風邪と似た症状ですが、かなり激しい鼻水、湿性の咳がみられます。
合併症としては、中耳炎、肺炎がしばしばみられます
まれに「はしかの内攻」といって、突然発疹が消失し、全身状態が悪くなることがあります
通常は一生に1回しかかからない病気です
LinkIcon予防接種により予防可能な疾患です(平成18年から2回接種になりました)

はしか(麻しん)の診断

患者さんとの接触から10日あまりで発症します
カタル期と呼ばれる熱と咳、鼻汁、結膜炎がみられる時期で始まります。症状とコプリック斑があれば発疹が出る前に診断することも可能です
数日後、少し解熱しますが、その半日後再発熱し、このときに発疹が出現してきます。(発疹期)発疹は癒合することが特徴です。(回復期)数日後解熱し、カタル症状も軽くなります。発疹は解熱後も色素沈着がしばらく残ります
血清抗体価の上昇で感染を確認することができます。ワクチンが有効であるかどうかも確認できます。

はしか(麻しん)の合併症

肺炎
ウイルス性肺炎:病初期に認められる
細菌性肺炎:発疹期の発熱が続くときには細菌性肺炎の合併を考える 
巨細胞性肺炎:免疫不全の時などに起こる。発疹はみられない
中耳炎
細菌感染の合併により起こる
脳炎
まれにみられる。発疹出現後数日で発症する。後遺症や死亡もある。
亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis :SSPE)
麻疹ウイルスに感染後、数年の後にまれに発症することのある晩期合併症。進行性の予後不良疾患である。

参考:LinkIconNIID:麻しん

2007-8-29開設  2018-10-29 改訂

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