院長挨拶

院長挨拶

福岡赤十字病院は、赤十字の精神を大切に、地域の中核的な病院として、
皆様に信頼されるより良い病院を目指します。

 前回平成28年(2016年)のご挨拶では、あの熊本大地震に関することを冒頭に述べています。その後、平成29年には甘木・朝倉地域の豪雨災害が続き、平成30年には中四国の豪雨災害、関西の台風被害、北海道の地震など、最近は予定したかのように全国的に大災害が発生しています。今年こそは天災のない年であってほしいと祈りながらも、災害拠点病院である当院は、対応の準備を怠らず、被災者受け入れ及び災害出動訓練を定期的に行っています。
 さて、日本の社会は顕在化してきた少子高齢化問題の対応に追われています。医療の世界も然りで、昨年は、福岡・糸島区域の主だった病院は、団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となる2025年に向け、自院の医療提供体制をいかに適応するかという所謂2025プランを策定し、その評価を受けました。当院は、災害医療に取り組むという赤十字の使命遂行の他、福岡市南部の急性期医療を担う医療機関の中核として機能の充実に努める方針、さらに高齢者や慢性期・末期の患者さんを、病院ではなくできうる限り施設・在宅など地域でケアをするという地域包括ケアシステム構築にも関わることを策定プランに書き込みました。
 当院は赤十字病院の業務として国際医療救援活動を継続しており、平成30年度もバングラデシュや南スーダン、アフガニスタンへの国際医療救援を行いました。従って院内には語学のできる職員や途上国の医療事情に詳しい職員もおります。そして一昨年来、彼らを中心に病院挙げて外国人患者の受け入れ態勢の整備に取り掛かり、平成30年12月には日本医療教育財団による外国人患者受け入れ拠点病院の指定を受けました。さらに平成31年4月にはJMIP(Japan Medical Service Accreditation for International Patients:外国人患者受け入れ医療機関認証制度)を受審し認証を受けました。

 周知のごとくここ数年、福岡市ではアジアを中心とした在住外国人が急増しています。今後は外国人患者も普通に日本の医療が受けられるように準備を進め、病院の国際色を内外ともに鮮明にしてまいります。 
 平成30年度の診療報酬の改定において急性期病院はさらなる効率的な医療の提供が求められましたが、当院は平成30年4月からDPC特定病院群(II群)に昇格いたしました。これまで質の高い効率的な医療の提供、連携医療の推進などに努めてまいりましたが特定機能病院群(I群:大学病院)に準ずる病院としての高い評価を頂いています。
 福岡赤十字病院は、地域の一般病院としてまだまだ発展途上にあるとの認識は変わりませんが、向上心を持ち続け、赤十字の基本7原則、人道、公平、中立、奉仕、独立、単一、世界性を行動規範とし、「人間を救うのは、人間だ。」という組織のスローガンを胸に、地域とともに世界を視野に、信頼される最善の医療を提供することで、人の命を救い続けます。

 

平成31年4月吉日
     福岡赤十字病院 院長 寺坂禮治