脳神経内科

診療について

脳神経内科の概要

施設認定 日本脳卒中学会認定研修教育病院、日本神経学会準教育施設
病棟

6階西病棟、ICU、HCU、ECU

スタッフ 常勤医師4名(脳神経内科医4名)、うち日本脳卒中学会専門医3名、神経専門医1名、脳血管内治療専門医2名
  • 24時間on call体制でバックアップ
  • 頭部CTとMRIは24時間実施可能。その他頸部血管エコー、脳血管撮影などによる迅速な画像診断
  • 脳神経内科の主な入院診療実績:
    ・脳梗塞急性期(発症後7日間以内)治療患者数:年間約250例
    ・超急性期血栓溶解療法:年間30~40例
    (脳卒中の中でも血管が破れる脳出血やくも膜下出血は主に脳神経外科が担当しています)
    ・超急性期血栓除去術(血管内治療):年間20~30例
    ・待機的血管内治療:年間10~15例
  • 脳神経内科外来:平日の午前中は毎日脳神経内科医1名が内科外来担当の一人として従事、新患
    (紹介状があった方がよりスムーズですが,なくても可)と再来患者(予約制)を平行して診察

超急性期血栓溶解療法,血管内治療を含む最新の脳梗塞急性期治療

脳梗塞は脳の血管が血栓により詰まって、脳に血液が流れにくくなり、麻痺や言語障害などが生じる病気です。しかしながら、血管に詰まった血栓を溶かすことによって、症状が軽くなったり、時に劇的に改善する場合があります。
この血栓を溶かす薬がt-PAと呼ばれる血栓溶解薬で、普通の注射と同じように静脈内に投与できます。ただし、脳の細胞は血流の低下に弱く、発症4.5時間以内にこの薬の投与を開始する必要があります。また、血栓溶解療法が無効の場合、あるいは適応とならない場合は、血管内治療を検討します。
下に示したような症状があり、脳梗塞を含む脳の異常かなと思ったら、躊躇せず救急車を呼んで受診して下さい。

脳卒中を疑う症状 FPSS:Fukuoka Prehospital Stroke Scale
顔:左右非対称である。にっこり笑うと口や顔の片方がゆがむ。
腕:片方の腕がゆれて内側に回る。下がる、落ちる、もしくは上がらない。
言葉:不明瞭もしくは理解不可能な発言、あるいは発言なし。

冊子「福岡から脳卒中ゼロをめざして STROKE ZERO」(日本脳卒中協会福岡県支部、福岡市消防局編)より引用改変

一次脳卒中センター(PSC)認定施設

当院は、一般財団法人日本脳卒中学会より、「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stoke Center)」として認定されました。
認定期間は、2019年9月1日から2021年3月31日までとなっております。

※一次脳卒中センター(PSC)とは「地域からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる施設」のことです。

日本脳卒中学会が定めるPSCの認定要件としては、

1.地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる。
2.頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である。
3.脳卒中ユニット(SU)を有する。
4.脳卒中診療に従事する医師(専従でなくてもよい、前期研修医を除く)が24H/7D体制で勤務している。
5.脳卒中専門医1名以上の常勤医がいる。
6.脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある。
7.機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい。実施できない場合には、血栓回収脳卒中センターや包括的脳卒中センターとの間で、機械的血栓回収療法の適応となる患者の緊急転送に関する手順書を有する。
8.定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質をコントロールする。

急性期からのリハビリテーション開始

以前は脳卒中を起こしたら、頭を上げないことが大切で1週間くらいはベッド上安静にと言われておりましたが、大部分の患者さんは早めに起きても大丈夫で、むしろリハビリを早期に開始することが、その後の後遺症を軽くすることが分かってきました。そこで当院では、早期にリハビリテーション専門スタッフによるリハビリを開始しております。訓練室に行けない場合は、ベッドサイドでのリハビリも行っています。

脳血管障害地域連携パス

当院では前述したように早期からリハビリを行っておりますが、急性期中心と言う位置付けから、残念ながらすぐに自宅へ帰る事が出来ない場合でも、当院でずっとリハビリを続けることはできません。
しかしながら、リハビリは継続性が大切ですので、当院では自らも作成に参加した福岡市医師会方式の脳血管障害地域連携パスを使用し、リハビリーション病院との情報交換や連携を密にしております。そのため入院当初より、リハビリテーションを含めた今後の診療の流れやいくつかのリハビリ専門病院を紹介させていただいております。最終判断はあくまで患者さんや御家族の御意見により、また困った際はソーシャルワーカー(専門の相談員)もおりますので、安心です。

頸動脈ステント留置術および頸動脈内膜剥離術(CEAと呼んでいます)やバイパス術

再発あるいは発症予防は食事、運動や薬剤など内科的治療が中心ですが、慢性的に頸の血管や脳の太い血管が非常に狭くなっていたり、最悪閉塞してしまったりしていてもまだあきらめるのは早計で、次に打つ手があります。
その一つが、手や足の血管の中から頸の血管までカテーテルを入れて、バルーンを膨らませたり(いわゆる風船治療)、その後に血管を拡げるステントと呼ばれる金属を留置する血管内手術と言われる手術です。さらに頸部を切開して直接頸部血管の中の粥腫と呼ばれる動脈硬化の本体や付着した血栓を取り除く頸動脈内膜剥離術と呼ばれる手術や頭の骨の外側の血管を、頭の中の細くなったり閉塞した血管の先に直接つなぐバイパスと言われる手術も脳神経外科と協力して行っています。
動脈硬化が心配で、脳や頸部の血管が狭いのではと不安のある方は、どうぞ受診して下さい。

その他

当院は救急病院であり、その中で当科は従来『脳血管内科』として急性期の虚血性脳血管障害やてんかん、脳炎、髄膜炎などの神経救急疾患を中心に対応していました。しかし、2016年10月より『脳神経内科』と科名が変更になり、パーキンソン病などの神経変性疾患や末梢神経障害、筋疾患、神経免疫疾患などにも広く対応を行っています。
お困りの症状がありましたら、いつでもご相談ください。

臨床研究

患者さんにご協力をいただき下記の臨床研究に参加しています。

福岡脳卒中データベース研究

福岡県内の多施設による共同研究です。ご承諾を頂いた脳卒中患者さんのデータを集積し、脳卒中の予防、診断、治療の発展に寄与することを目的としています。

関連リンク