外科(一般外科)

外科

一般外科

鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、虫垂炎、痔核等の手術を行います。

鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアは一般的に脱腸と呼ばれ、腹部の壁の弱い部分から腸が外側にせり出す病気です。治療方法は手術しかありません。場合によっては嵌頓状態(せり出した腸がはまり込み、元に戻らなくなること)となり、腸閉塞や腸管壊死を生じることがあります。この場合は緊急手術が必要となります。

鼠径ヘルニアとは

本来腹腔内にあるはずの構造物が、鼠径部の脆弱な部分を経由して皮下に脱出する疾患。小腸が脱出することが多いため、俗に脱腸と言われる。

 

一般的な鼠径ヘルニアの手術は短期間(3-4日)の入院で行っています。鼠径ヘルニアの手術も腹腔鏡での手術を積極的に行っており、2017年は34例に行っています。

腹腔鏡手術は傷が小さく、術後の痛みが少なく、早期社会復帰が可能であり、仕事をされている方など多くの方に採用しております。

腹腔鏡下ヘルニア修復術はTAPP法とTEP法と2種類ありますが、症例に応じてどちらの手術法でも選択できる体制を整えております。また、症例に応じては(血をサラサラにする薬が中止できない方や透析中の方など)、従来法であるダイレクトクーゲル法、メッシュプラグ法、リヒテンシュタイン法などの手術を行います。

 

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腹壁瘢痕ヘルニアとは腹部手術後の傷跡に起こるヘルニアのことを言い、こちらも治療方法は手術しかありません。腹壁瘢痕ヘルニアに対しても従来の開腹手術に加え、腹腔鏡手術での手術を積極的に行っています。

虫垂炎

虫垂炎は盲腸の先端にある虫垂が細菌感染によって炎症を起こした状態です。放置すると穿孔(虫垂が破れること)して腹部全体に炎症が起こり、腹膜炎を起こすこともあるため、緊急手術を行う方針としています。ただ、状況に応じては緊急手術を行わずに保存的治療(抗菌薬投与など)を行い、後日待機的に手術を行うこともあります。

手術は原則的に腹腔鏡での手術を行っています。腹腔鏡手術は術後の痛みが少なく、手術後の回復が早く、早期の社会復帰が可能になります。一般的な入院日数は4,5日程度です。また、腹腔内の詳細な観察と広範囲の洗浄が可能で安全である、などという利点があります。

また、症例に応じて(特に若い女性など)より傷が目立たなくなる単孔式手術も採用しています。この手術は臍の部分だけを切開して腹腔鏡手術を行う方法で、手術後の傷跡が臍の中に隠れ、ほとんどわからなくなります。

緊急手術について

当院は多くの急患を受け入れています。先に述べた虫垂炎や胆嚢炎、腸閉塞、消化管穿孔(腸に穴が空くこと)、重症外傷などの様々な疾患で緊急の処置や手術が必要な患者さんを365日24時間体制で受け入れており、心臓や肺、腎臓、肝臓、脳神経、麻酔など各専門家と連携を取り、早急に治療ができるための体制が整っています。

 

2017年実績

虫垂切除 48例 うち腹腔鏡手術46例
鼠径ヘルニア 80例 うち腹腔鏡手術34例
腹壁瘢痕ヘルニア 14例 うち腹腔鏡手術12例