外科(乳腺・内分泌外科)

外科

乳腺・内分泌外科

乳癌を中心とした乳腺、甲状腺、副甲状腺の手術を行います。

乳癌に対しては常勤の乳腺専門医1名と認定医1名および非常勤医師2名(うち専門医1名)を中心とするチームで診断から治療まで担当します。初診時にマンモグラフィーと乳腺超音波検査を行い、乳癌が疑わしい場合には同日中に穿刺吸引細胞診や針生検まで行います。また、当院ではステレオガイド下マンモトーム生検も行っており、腫瘤を形成しないような早期乳癌に対する診断にも力を入れています。

乳癌の手術においては可能な限り乳房温存を行っておりますが、根治性とともに術後乳房の整容性を重視しており、形成外科的な手法を駆使して変形のない乳房形成を行っています。また、術後の上肢リンパ浮腫を避けるためにセンチネルリンパ節生検の結果に基づき、陰性の場合には腋窩リンパ節の郭清を省略しています。手術を行った場合の入院期間は6~10日程度です。

 

センチネルリンパ節生検

腋窩リンパ節郭清

右乳房温存手術後(乳房部分切除後)

 

乳癌治療では手術以外のホルモン療法、化学療法(抗癌剤治療・分子標的薬治療)、放射線療法も非常に重要でその実施には様々な病理検査や遺伝子検査結果などを基に当院の専門医を中心とした癌カンファレンスで決定しています。化学療法は化学療法認定看護師や専任の薬剤師が常駐する専用の外来化学療法室で行いますが、新病院となりさらに充実した設備と空間を備えた専用ルームとなりました。化学療法には不安や苦痛は伴いますが、安全でより快適な環境の中で治療を受けていただくことを目指しています。

 

乳癌は早期発見・早期治療ができれば治る病気です。気になる症状がございましたら、当院にお気軽にご相談ください。

 

当院での手術件数および内訳の推移

 

患者様からのよくあるご質問

Q.乳房温存手術はどういう基準で行われるのでしょうか?
組織学的に切除断端陰性で整容性が保たれるならば乳房温存手術の適応と考えます。腫瘍の大きさのみならず、腫瘍の局在を含めて、患者様それぞれの乳房にあわせて検討いたします。乳房温存が困難な場合でも、術前化学療法を行うことで、腫瘍が縮小して乳房温存手術を行えるようになることもあります。

 

Q.センチネルリンパ節生検とはどういう目的で行われるのですか。
センチネルリンパ節とは最初にがん細胞がたどりつく腋窩リンパ節で『見張りリンパ節』とも呼ばれます。従来からの腋窩リンパ節郭清では軽度のものを含めますと約20%にリンパ浮腫(腕のむくみ)の合併症を生じるとされており、術前画像診断で転移を疑うようなリンパ節腫大を認めない患者様には、センチネルリンパ節生検を積極的に行っています。摘出したセンチネルリンパ節を手術中に迅速病理診断に提出して、センチネルリンパ節に転移を認めない場合は腋窩リンパ節郭清を省略し、リンパ浮腫の軽減に努めています。

 

Q.術後の再発が心配ですが、術後はどのよう治療を受けるのでしょうか?
手術で切除した腫瘍を病理組織学的に調べて、それに基づいて術後の治療を検討します。再発の危険性が高いと判断される場合には化学療法(抗がん剤や分子標的薬などの投与)を行うことがあります。ホルモン感受性があれば、ホルモン剤の投薬を行います。また、乳房温存手術後は残存乳房に対して放射線治療も行います。当院ではすべての治療を一貫して行えます。

 

Q.乳癌になったあとの生活をついつい一人で考え込んでしまいます。
当院には『たんぽぽの会』という患者会があります。乳癌を体験され患者様同士の親睦、健康管理、不安や悩みの相談についてお手伝いさせていただいています。