循環器内科

循環器内科

外来担当医一覧

氏名 専門分野
向井 靖     循環器
増田 征剛      
松川 龍一      
松浦 広英      
栗林 祥子   午後再来    
德留 正毅        
河合 俊輔        
岡原 有秀         午後再来
豊原 貴之          
中島 涼亮          
非常勤         再来

特殊外来:ペースメーカー外来(毎週月曜日午前 完全予約制)

学校心臓2次検診:2名/日(完全予約制。ご予約は予約センターにて承ります。TEL0120-521-991)

専門分野・特長

ICU12床、循環器系緊急疾患治療、心臓カテーテル検査、心臓カテーテル治療(ステント植込術を含む)、ペースメーカー植え込み、カテーテルアブレーション

診療概要

  • 循環器疾患全般の診療
    1. 狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患
    2. 心臓弁膜症
    3. 心筋症
    4. 不整脈
    5. 高血圧症、高血圧性心臓病
    6. 心不全
    7. 大動脈疾患(動脈瘤、大動脈解離)
    8. 閉塞性動脈硬化症
    9. 肺塞栓症、静脈血栓症、肺高血圧症
  • 循環器疾患治療
    1. 心臓カテーテル治療(風船、ステント、ロータブレータ)
    2. 心臓ペースメーカ、植え込み型除細動器、両心室ペースメーカ治療
    3. 末梢血管カテーテル治療
    4. カテーテルアブレーション
  • 主な医療設備
    1. 心臓超音波診断装置、血管内超音波診断装置
    2. 心血管撮影装置(心臓カテーテル検査・治療室)
    3. 心臓・冠動脈CT装置(320列)
    4. 放射線核医学診断装置(ガンマカメラ)
    5. MRI
    6. 補助循環装置(大動脈内バルーンポンピング、経皮的人工肺)

虚血性心臓病

狭心症や心筋梗塞といった冠動脈に動脈硬化が生じ、発症する病気をまとめて虚血性心臓病と言います。

当院では下記のような検査を行うことができ、これらを組み合わせて確定診断を行っていきます。

  • 運動負荷試験
  • 320列マルチスライスCT
  • 核医学検査(負荷心筋シンチ)
  • 冠動脈造影検査(カテーテル検査;入院)

 

2017年度より冠動脈CTはこれまでの64列の機器に代わり320列の機器が導入となりました。これまで以上の診断精度向上、患者様への負担軽減が期待できます。

また、当院では冠動脈病変への治療として積極的に経皮的冠動脈形成術を行っており、下記のグラフのように年々件数は増加しており、市内でも有数の件数の治療を行っています。 

経皮的冠動脈形成術(PCI)

冠動脈にガイドワイヤーと呼ばれる非常に細い針金を通し、動脈硬化による狭窄部位にバルーン(風船)を運び、拡張します。その後、ステントと呼ばれる金属でできた網状の筒を留置してくることで血管の開通性を維持し、再狭窄することを予防します。

また、冠動脈病変は進行してくると非常に石灰化が強くなってきます。このような病変は通常のバルーンでは十分に拡張できない場合があります。このような非常に固い病変に対する治療としてロータブレーター治療というものがあります。これは先端にタイヤモンドが植え込まれたドリルが高速回転することで、石灰化した動脈硬化病変を削り取り、薄くすることでバルーンの拡張を十分に行えるようにする手技のことです。当院ではこのロータブレーター治療も積極的に行っており、高度複雑病変に対する治療も数多く行っております。

 

心不全

「心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。」(急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版))
心不全とは様々な原因により心臓が悪くなり、上記のような症状が出現、何度も再発を繰り返す治療の難しい病気です。当院では心不全に対する薬物治療に加え、心臓リハビリテーションも積極的に実施しております。
また、重症の心不全に適応のある両心室ペーシング治療 (CRT)や植え込み型除細動器 (ICD)も行っております。また、多職種によるカンファレンスを定期的に開催し、個々の患者様の病態に合わせたテーラーメイドの治療を皆で協議の上、提供しております。

 

両心室ペーシング治療(心臓再同期療法:CRT)
心臓の機能が低下し、重症になってくると左心室と右心室に収縮の時相のずれが生じてくることがあり、全身に血液を送るポンプとしての効率がさらに悪くなります。このずれを左心室、右心室それぞれにリードを入れ刺激することにより効率の良いポンプとしての機能を取り戻すための治療です。

植え込み型除細動器(ICD)
心臓突然死の原因として心室頻拍/心室細動という致死性不整脈があります。心室細動から復帰させるためには電気的除細動を行う必要がありますが、この電気的除細動の機能を持ったペースメーカーのことをICDと呼びます。

下肢閉塞性動脈硬化症

下肢動脈に動脈硬化による狭窄や閉塞が生じること足の血流が低下する病気です。歩行したときに下肢がだるくなり、休まずには数100m程度歩けなくなるといった症状が出てきます(間欠性跛行)。また、病状が進むと足が冷たくて痛い、色が紫色になる、傷が治りにくいなどの症状が出ることもあります。
これらに対する検査としては次のようなものがあります。

  • 脈波検査(ABI)
  • 血管エコー
  • 下肢動脈3D CT(負荷心筋シンチ)
  • 下肢動脈MRA
  • 下肢動脈造影(カテーテル検査; 入院)

 

治療としては薬物療法、運動療法、下肢血行再建術(カテーテル治療)などがあります。当院では下肢閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療も積極的に行っており、下記のような最新の治療機器も導入しており、日々治療を行っております。

クロッサーシステム

閉塞して硬い石のようになってしまった血管を貫通させるシステムです。完全に閉塞した病変に対してはガイドワイヤーが通過しないことには治療が成立しません。これまではガイドワイヤーを通過させることに難渋していたような固い完全閉塞病変に対して毎秒2万回転の振動を病変に与えることによりガイドワイヤーの通過を可能にする治療機器です。このシステムにより、治療の選択肢が広がり、安全かつ有効な治療が提供できるようになりました。

アウトバック

本デバイスは浅大腿動脈の完全閉塞病変に対する治療に用います。ガイドワイヤーが血管のふちに進んでしまい、閉塞部位を通過できない場合にこの治療機器を用いることで血管の内腔に再度ガイドワイヤーを導くことが出来るようになりました。これまでに治療に難渋していたケースに使用することにより。治療時間の短縮、造影剤量、放射線被ばく量の軽減が出来るようになりました。

 

バイアバーンステントグラフト

これまでは浅大腿動脈の病変に対してはバルーンによる拡張術、ステント留置術を行ってきました。しかし、同領域へのこれらの治療法では慢性期の再狭窄・再閉塞が問題となってきました。このデバイスは長期成績の改善が期待されており、外科的バイパス術に匹敵する結果に期待できます。当院は施設基準を満たしており、実施認定施設として登録されています。

 

徐脈性不整脈

脈が遅くなるような不整脈のことを徐脈性不整脈と呼びます。徐脈の程度がひどくなるとたちくらみ、めまい、失神、倦怠感、息切れなどの症状が出てきます。徐脈性不整脈に対する治療としてペースメーカー治療が必要になります。当院でも積極的にペースメーカー植え込み術を行っています。また現在は一部条件付きでMRIも撮影できる機種を積極的に使用しており、遠隔モニタリングシステムにも対応しています。

  • リードレスペースメーカー

2018年10月よりリードレスペースメーカーの植え込みが可能になりました。


従来のペースメーカーは左前胸部の皮下に本体を植え込み、静脈を経由して心臓内にリードと呼ばれる電線を留置する必要がありました。これまでのペースメーカーの問題点としてリードの断線、血管の閉塞などのリードに関わる問題と、左前胸部の創部の感染や美容上の問題など本体に関する問題がありました。

これらの問題を解決するために登場したのがリードレスペースメーカーになります。リードがなく、バッテリーと電極が一体となっており、足の付け根の大腿静脈から専用のカテーテルシステムを用いて心臓内に直接留置します。本体は1.75gと非常に小型化されており、電池寿命も10-14年、MRIの撮影も可能です。
ただし、心室を刺激する電極しかないため適応は徐脈性心房細動や一部の洞不全症候群など限定的ですが、胸の傷やふくらみがなく、患者さんはペースメーカーが入っていることを全く意識せずに生活することが可能となります。ご不明な点がございましたらいつでも当科までご相談ください。

頻脈性不整脈

脈が速くなるような不整脈のことを頻脈性不整脈と呼びます。当院では薬物治療のほか、上室性頻拍、心房粗動、WPW症候群、心室性期外収縮といった不整脈に対するアブレーション治療も行っています。

 

睡眠時無呼吸症候群

眠っている間に呼吸が止まる病気です。いびきを伴うことが多く、眠ったはずなのに日中の眠気が強かったり、朝倦怠感や頭痛を自覚したりします。また、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病や心不全の発症リスクとなります。当科では睡眠時無呼吸症候群の診断から治療まで行うことができます。

 

その他

その他、心臓弁膜症、心筋症、心筋炎、大動脈解離、深部静脈血栓症、肺塞栓症など様々な疾患に対する専門的な診療を日々行っております。

 

診療実績(平成29年度)

入院数 1211名
心臓エコー検査 8061件
冠動脈CT 153件
心臓核医学検査 724件
心臓カテーテル検査 564件
経皮的冠動脈形成術(PCI) 441件 (うち、緊急 109件)
末梢血管血管内治療(EVT) 65件
心臓ペースメーカー治療 62件
植え込み型除細動器  5件

両心室ペーシング治療  3件
カテーテルアブレーション 13件